初心者が麻雀を上達するために越えるべき最初の壁とは

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とりあえず役と点数計算は覚えた!という方に向けての記事です。

役や点数を覚えて、ゲームであったり実際に友達と麻雀をやったりという時期はとても楽しいものです。あがれれば嬉しいし、負けても楽しい。いくらでも麻雀をやってたい。しかしそのうち、仲間内などで強い人がいることも分かり、どうすれば強くなれるのかな、と考えだす方も多いと思います。

そういった「麻雀強くなりたいな」という気持ちが生まれた方には、それ以降麻雀が上達できるかどうかの分岐点になりかねない、一つの壁があります。

目次

初心者が上達する際の壁

それは「本物の上級者」に出会える(見抜ける)か、ということ。

麻雀を覚えたての頃は、他の人が麻雀が強そうに見えると思います。

父や祖父だったり、先輩だったり友人だったりと自分の周りにいる麻雀歴のある人は強そうに見えると思います。

特に、自分に麻雀を教えてくれた人であれば尚更です。勿論それは間違いではなく、役と点数を覚えた程度の初心者よりは強いとは思います。

そして、そういった人から麻雀を教えてもらうというのは上達に繋がりますので、非常に良いことです。

しかし問題はその人が本物の上級者であるかということ。

麻雀は非常に実力を測るのが難しいゲームです。

誰が誰よりも強い、というのはなかなか分かりません。

しかし、事実として初級者や上級者が存在します。より辛辣に言うならば、強い人と弱い人がいます。ただ、これを初心者の目から見抜くのが非常に難しい。

例えば、自分より強いと思われるAさんに、

「東一局にピンフドラ1の2000点のテンパイを取れた時は、基本的にはダマテンにするのが良い。まずはダマであがってあがり癖を付けるのが良いので、ダマテンにして少しでもあがりやすいようにした方が良い。」

と言われた場合と、

同様に自分より強いと思われるBさんに、

「東一局にピンフドラ1の2000点のテンパイを取れた時は、基本的にはリーチするのが良い。なぜならリーチによって打点が倍になり、さらに一発や裏が乗る可能性があることで打点は二倍以上に上がる。一方でベタオリされる可能性はあるが、このリーチに押してくる人もいる可能性があるし、ツモあがりもあるので、あがり率は2倍以下にはならない。だからリーチした方が良い。

」と言われた場合。

どちらが正しいことを言っているのか、わかりますか?

結論から言うと、正しいことを言っているのはBさんです。Aさんはいわゆるオカルト麻雀の考えで、Bさんはデジタル麻雀的な考えを持っています。

理由も述べられている通り、リーチの打点向上がリーチによるあがり率の低下よりも大きいのでリーチした方が良いです。

現代麻雀においてピンフドラ1は鉄板でリーチです。これは一定以上のレベルの方からすると当たり前のことです。

オカルトを信じてしまう

しかし、もし実際にAさんとBさん両方にこう言われたとき、初心者は「Aさんは間違ったことを言っている、Bさんの考えに従った方が良い」と考えられないことが多いです。

さらに、Aさんタイプの考え方の人しか周りにいない環境にいる方もいるかと思います。

自分の周りの麻雀できる人が全員Aさんのようなことを言ってきて、Bさんタイプの人がいないときに、「この人は間違ったことを言っている気がする」と思える方はそう多くはないでしょう。「まあ自分より強いはずだから正しいだろう」と思ってアドバイスに従う人の方が多いはずです。

そしてこれが一番上達の妨げになります。

初心者で、まだ何も知らない状態に誤った知識を教えられても、それが誤っているとはなかなか気づけません。

そしてその教えの繰り返しで、オカルトが正しいと刷り込まれていきます。

その時間が長いほど、対照的なデジタルの考え方が正しいと思えなくなり、修正するのが困難になります。

そうなるともう麻雀の上達はほとんど見込めない状態になります。

野球を初めてやろうとしている少年に完全に歪んだフォームを最初から教えているような状態です。

教えられている側はコーチが言ってることが間違ってるとは思えません。

そのまま歪んだフォームを身につけてしまうと、正しいフォームに戻すのが非常に困難です。

野球などでは起こり得ないことだと思いますが、麻雀ではこういうことは頻繁に起こっています。

実際に、筆者もこういう教えられ方をされて、オカルト麻雀を覚え弱いままになっている人を見たことがあります。

このサイトを見てくれた初心者の方はそうならないでほしいです。

本物の上級者を見抜くためには

さて、Bさんが本物の上級者なのは一定レベル以上の方には分かると思います。

問題は、初心者がどうやってBさんを本物の上級者と見抜くか、そしてなによりAさんを偽物の上級者だと見抜くか、というものです。

考え方としては、本物の上級者を見抜くというよりは、偽物の上級者を見抜くことを重視した方が良いです。そしてそのためには「打牌等の理由が論理的・確率論的であるか」ということに注目しましょう。

Aさんがリーチをしない理由は、「あがり癖をつけたほうがいい」というものです。

「あがり癖」というのは、小さなあがりをすることで、あがれる癖がつくという考えです。

この考えに論理性や根拠はありません。ダマテンにすることであがり率が上がるのは確かですが、この手をあがることで、次局以降もあがりやすいということは全くありません。

一方でBさんのリーチする理由は「リーチのメリットがデメリットよりも大きい」というものです。

打点が二倍以上になるにもかかわらず、あがり率は二分の一以下にならない。非常に論理的な理由づけになっています。(なお、あがり率が二分の一にならないのは、押してくる相手がいる可能性がある、オリに回られると自分のツモ回数が必然的に増える、ダマにしていたせいで他プレイヤーが自由に打ち、あがってしまうことで自分のあがり率が下がる、など様々な要因があります。すでにデータとして出ていますので興味ある方はお調べください。)

このように、論理的な根拠がある考えは比較的信用できるかと思います。逆に、「あがり癖」といった精神論的・オカルト的な根拠のものは参考にしなくて良いです。「あがり癖」は典型的な精神論ワードです。

他にも「流れ」や「ツキ」、「勢い」などというワードには要注意です。概ね上達の妨げになるものですので、そういったことを言われても参考にしないようにした方が良いです。

特に麻雀覚えたてくらいの初心者はオカルトに染まる可能性があります。

ある程度上手くなってくると、嗅覚が身に付き、オカルトに染まる危険性は少なくなっていくと思います。

それまではなるべく非論理的な考えは参考にしないように気を付けてください。

オカルト麻雀自体を否定はしませんが、麻雀の上達には必要ない考え方です。

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