麻雀が強くなるための心と技術

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先日発売された戦術書「麻雀が強くなるための心と技術」

日本プロ麻雀連盟に所属しており、セガサミーフェニックスのメンバーとしてMリーガーにも選ばれた魚谷侑未プロの戦術書です。

前著「ゆーみんの現代麻雀が最速で強くなる本」に引き続き、特に初心者にオススメできる良書だったので紹介します。

目次

自戦記に絡めた戦術書

本書の特徴は魚谷プロの自戦記・自伝形式で戦術が書かれていることです。

同じMリーガーである勝又健志プロの「麻雀IQ220の選択」や朝倉康心プロの「麻雀の失敗学」等もMリーグの実戦譜を元にして書かれていましたが、これらの本より自伝寄りで書かれている印象です。

過去のタイトル戦をもとに、そのときの成功や失敗、そこからの学びを戦術として書き起こしています。

書かれている戦術自体は比較的易しめのものが多い印象ですが、トッププロが実際の対局での反省や思考を集めているので、それぞれが重要な戦術です。

「リードしていても打つべきリーチは打とう」「巡目によって手の進行基準を決めよう」といった具体的なものから、「負けている時に折れないための精神術」「勝負所で打ち勝つために」といった抽象的な考え方まで書かれています。

麻雀が強くなるための心

タイトル「麻雀が強くなるための心と技術」そのままですが、本書では「メンタル」の章があり、そこで麻雀が強くなるための心(上達の考え方、メンタル)について書かれています。

メンタルは麻雀で非常に重要な要素ですが、ここをしっかりと解説している戦術書はあまり多くありません。

プロとして多くのタイトル戦や動画対局、Mリーグまで経験した魚谷プロのメンタル術、上達への取り組みが書かれています。

ゆーみん本としての特色

麻雀の戦術書は著者によって様々な特色があります。例えば福地誠氏の著書は比較的基本的な戦術の網羅に役立ちます。

中級者である程度の基本を修め、さらにしっかり勉強して強くなりたい、というなら平澤元気プロの本を読めば大抵勉強になる内容が書かれていると思います。

著者名がウザク・Gと書かれてあれば間違いなくあなたの牌効率を鍛える助けになりますし、雀ゴロKであれば特にフリーの実戦によくある形の対処法を学べます。

では魚谷プロの本はどうかというと、初心者向けに現代麻雀の基本と上達の心構えを熱意を持って伝える本、という印象です。

前著も含めて、文章の端々に麻雀への強い熱意が感じられ、戦術自体も現代麻雀のセオリーの基本を丁寧に書いているので実用性も十分です。

また、柔らかい文章で語りかけるように書かれているので普段戦術書を読まない方にもオススメできます。

 

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