何事にも言えることですが、物事の上達には正しい努力が必要です。英語を話せるようになりたいのに英単語帳を読むだけでは話せるようにはなりません。ずれた努力は続けても実りにくいです。正しい方向に努力して効率的に上達することが大切です。今回は麻雀における効率的に上達するための環境についての記事です。これらの環境を揃えて正しく努力すると、効率的に強くなれると思います。
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上級者との関わりを持つ
これも何事にも言えることだと思いますが、効率よく強くなるためには良い指導者の指導が効果的です。麻雀には指導者やコーチと呼べるような人がいないですが、上級者がその役になることはよくあることです。身近に上級者がいるのであれば教えてもらうのも手ですし、それができなくとも上級者の思考や打牌に関われる環境があれば、独学よりも効率的に強くなれます。基本的にひたすら対局して自分で反省しても、今の自分のレベルよりも上の人ではないと自分のミスに気づける可能性は少ないです。自分ではそもそもミスだと思っていない、というミスが多く存在するはずです。そういったミスを教えてもらうためには自分よりも強い人の存在が必須になります。身近に上級者がいないという方はネット上やtwitterなどで意見を聞いたり配信を見たり、ネット麻雀を観戦したりすることでも十分ですので、試してみることをお勧めします。ただしこの方法には注意点もあります(初心者が麻雀を上達するために越えるべき最初の壁について)。
ネット麻雀で反省&分析
上達に絶対に役に立つツールがネット麻雀です。リアル麻雀ではうまくできない牌譜再生機能(対局リプレイ機能)と成績管理機能は非常に上達に役に立ちます。対局リプレイ機能によって、いわゆる牌譜検討と呼ばれる、自分の対局内容について自分や他の誰かに見てもらい、反省点や良かった点を確認する行為は上達に非常に有効です。リアル麻雀では「今の打牌はどうなんだろう?」と思うような場面に遭遇しても対局が続いているのでしっかりと反省はできないですし、対局が終わってしまえばその場面をよく覚えていないことがほとんどです。しかし牌譜検討ができれば、自分の対局を完全に振り返り自分で反省もできますし、上級者に見てもらって意見を聞くこともできます。
また、もうひとつネット麻雀をおすすめする理由が成績管理機能です。リアル麻雀で成績を確認するためには対局終了するごとに自分の着順をメモして平均順位を出すことくらいしかできません。それもメモを忘れたりして完全ではありません。一方多くのネット麻雀では自分の対局履歴が残ってそこから平均順位、アガリ率、放縦率や連帯率といった細かい数値まで確認することができます。自分の成績を正確に知ることは強くなるための第一歩でもあります。平均順位が悪いのであればトップが少ないのか?ラスが多いのか?など考えることができますし、さらに放縦率が高いのか?アガリ率が低いのか?リーチ率はどうか?など細かい分析によって自分の弱点が確認できます。当たり前ですが、自分の弱点がわからない状態より知っている状態の方がそこを直して成績を底上げするという方法がとれますので、効率的な上達が望めます。
また、ネット麻雀では上級者の対局の観戦ができるということも大きいです。上級者の打牌を見てなぜこうしたんだろう、と考えることは自分にはない選択について考えることに繋がりますし、そこから得られるものは大きいです。
戦術書で知識を体系的に取り込む
将棋や囲碁、あるいはスポーツの世界でさえも、実践ではなく座学によって得る部分は大きいです。かつての麻雀戦術書はオカルトに即したいい加減なものも多かったですが、最近は統計データに基づいた戦術書(デジタル派必読書!『「統計学」のマージャン戦術』を初心者こそ読むべき理由3つ)や強豪が書いた戦術書などかなり質の高い戦術書が販売されています。多くのゲームには、単純に知っているだけで知らない人とかなり差をつけられるセオリーや戦術、というものがありますが、麻雀もそれは同じです。そういった基本的な知識はまとめて戦術書から得るのが効率的です。強豪の書いた戦術書はそのまま上級者の思考や戦術ということですから、得られるものは大きいです。
現代の麻雀の上達法として、戦術の地盤となるような基本的な知識はまとめて座学から得て、ネット麻雀などで実戦の反省点などを見つけてトライ&エラーを繰り返す、というのはかなり質の高い上達法ではないかと思います。