今回も戦術本レビュー回。何切る本として名高い『麻雀 定石「何切る」301選』および『麻雀 傑作「何切る」300選』の作者G・ウザク氏の最新作『ウザク式麻雀学習牌効率』を紹介します。
牌効率を上達するためのバイブルとしてよく挙げられるウザク本1・2ですが今回のウザク本3も過去作に負けず劣らずの名著でした。以下に詳細。
目次
牌効率の教科書
ウザク本1,2は良質な牌効率の問題集でしたが、本著は良質な牌効率の教科書です。本の構成としては、
・ブロック
・ヘッド
・ターツ
・複合形
・待ちの探し方と数え方
・テクニック
・鳴き効率
・例題一覧
と章立てされており、各章ではさらに「5ブロック」「6ブロック」「2トイツ」「3トイツ」などテーマ分けされて牌効率について詳しく解説されています。全て合わせると85ものテーマを150を超える牌姿を用いて解説しています。
1ページ単位で例題の牌姿をもとにポイントの解説や優劣の比較を行い、例外ケースや類似ケースについても言及されます。類似牌姿は何ページにも渡って解説されるため、ロジックのキモとなる部分が理解しやすい構成になっています。
まさに牌効率の教科書と言える構成になっています。
レベルと牌効率の網羅性
特筆すべきはその網羅性とボリュームです。読者のレベル的にも、初心者〜中級者までを幅広く対象とできるボリュームがありますし、牌効率についてもかなり幅広く深い範囲で掲載されています。
どうしてそちらのほうが優位なのか?というロジックについては徹底的に分かりやすく掘り下げられています。
また、ワンポイントで用語や知識についての解説もあります。初心者でも分かりやすい構成になっています。
また、本の序盤から終盤にかけてうまくレベルが上がっていくように読めるので、上達した感覚も味わえます。
序盤を読んで簡単だと感じる方も後半になるとしっかり読み込まないと難しい場面も出てくると思います。
何切る本として鉄板の地位を確立したウザク本ですが、何切るの枠を超え、牌効率の本と言えばウザク本となるレベルで良質な牌効率の教科書本でした。
牌効率をしっかり覚えたい!という人にまずおすすめする本になると思います。