戦術本紹介ブログみたいになってきました。今回も戦術書紹介シリーズ。
今回は「知るだけで強くなる麻雀の2択」。
この本は麻雀研究者のみーにん氏と、麻雀プロ実況等でおなじみ梶やんこと梶本琢程氏の共著です。
研究者のみーにん氏が携わっているということで、統計・シミュレーションの観点から戦術を探る「データ本」系の本です。
データ本というと比較的難しい本という印象を抱くかもしれませんが、「麻雀の2択」と名前の通り、こんなときどっちにする?とクイズ形式で構成された本なのでかなり読みやすいです。
内容的にも比較的初心者向けの本だと思います。
目次
キャッチーなデータ本
本書の構成としては、
導入の2択
守備の2択
メンツ手の2択
チートイツの2択
押し引きの2択
うんちくの2択
と6章に分けられ各章テーマに沿った2択問題とその解説が載せられています。
また、データの泉としてデータに関する面白い話も随所で語られています。
問題の難易度はどちらかというと易しめの印象です。
リーチ判断や「フリテンリャンメンorカンチャン」「ノベタンorドラ単騎」などよくある2択についてデータに基づき解説されています。
チートイツの2択の章はすべてチートイツに関する問題となかなかマニアックです。うんちくの2択も楽しく読めると思います。
全体的に読みやすくデータからの学びも多い本になっています。
体感と比較する
2択問題を読んで、自分の答えがあっていたか間違っていたかを見直すのは大切なことです。
間違ってたのであればどうして間違っていたのかを考え直さないといけません。
ただ、もし2択に正解していても、自分の体感値と局収支ではどの程度違いがあったのかを考えるのがおすすめです。
例えば、
・自分としては結構な大差でAの方を選んだつもりだったけど、結果はAの方が微差で優位なだけだった。
・自分ではかなり微差だと思ってAを選んだら、結果はかなり微差でBの方が優位だった。
答えがあっているかだけで考えると前者の方が良いですが、体感値と局収支の一致具合では後者の方が良いです。
このあたりの局収支と自分の体感での判断の違いをうまく埋めていくことに注目してこの本を使ってみると良いと思います。
全体的にサクッとよめて戦術もデータを根拠にきっちり学べる良本でした。