論理的思考で勝つ麻雀

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mizuno(@mahjongbegin)です。

今回は新しい戦術書である日本プロ麻雀協会所属の中嶋隼也プロ著「論理的思考で勝つ麻雀」を紹介します。

中嶋プロは「大和田専務」と「大和田頭取」のIDを持つ天鳳プレイヤーでもあります。

また天鳳十段・天鳳名人戦への出場等の実績ある鉄板強者プレイヤーです。また、twitterで何切るに論理的に分かりやすく回答してくれることで有名です。

そんな中嶋プロの書いた本書は、ボリュームがあり1冊の網羅性が非常に高く、twitterでの印象と同じく非常に論理的で体系化された良本でした。

以下に詳しく紹介します。

本の構成と手組

本書は以下の全六章で構成されています。

第一章:麻雀で勝つためのエッセンス

第二章:手組

第三章:リーチ判断

第四章:押し引き判断

第五章:ゲームメイクテクニック

第六章:鳳南実践牌譜検討

第一章で麻雀というゲームの勝ち方の本質に切り込み、二章〜四章は強さのベース技術である手組、リーチ判断、押し引きを解説。

第五章では比較的上級者向けのゲームメイクテクニック(アシスト、絞り等)を解説し、最後の章では弟子であるアメンポてふ氏と対話式の牌譜検討が収録されています。

全体的に説明が多く、場合分けの解説も多いので読み応えがあります。複雑に感じる部分もあるかもしれませんが、重要箇所は太字で書かれているのでわかりやすいです。

手組に関しては基本的な牌効率というよりは打点上昇のルートを狙うべきケースや平面・立体の考え方を切り替えるケース、形式テンパイの狙い目などどちらかというと中級者向けの話題が多い印象です。

網羅性の高いリーチ判断と押し引き

リーチ判断・押し引きの章は網羅性が非常に高いです。現代麻雀技術論を彷彿とさせる解説範囲の広さです。

どの程度の手で、どのようば場合なら押す(オリる)かがかなり細かいケース(例えば、捨て牌でリーチ判断を変える場合や、対仕掛けへの押し引き等)まで書かれています。

また、それらが表としてまとまっており、非常に分かりやすい作りになっています。

また、こういった「このようなときは、こうする」というタイプの解説はどうしても結論が重要で結論ありきの解説になりがちですが、本書はなぜそのような判断になるのか、どのような判断要素が押し引きに影響を与えるのかが非常に細かく解説されています。

押し引きについては「押し引きの教科書」や「トッププロが教える最強の麻雀押し引き理論」などの本がありますが、網羅的に解説された本は比較的少ないので、本書はかなりオススメです。

ロジカルさと基準遂行の両立

本書の特長の1つは表が多いことです。

表と言ってもデータ本のようにアガリ率や放銃率などのデータをまとめたのではなく、ゲームを構成する要素やリーチ判断や押し引きの要素等をまとめたものです。

押し引きにおいて、基準を作ることはとても大切です。

もちろん、場面によって最適な押し引きは変わります。

しかし、それは毎回毎回1からロジカルに考えるのではなく、すでに持っている基本的な押し引き基準をその場に応じてアップデートしていて考えているのです。

1から作る(create)ではなく、すでに持つ基準を更新、調整する(update/adjust)というイメージです。更新する方が作るよりも短時間でできます。ロジカルな思考と基準を遂行するシステム思考は両立します。

押し引きの基準を作るには、その基準を構成する要素を理解しないといけません。
例えばリーチに対して、
・聴牌
・序盤
・打点がある
・自分の持ち点が少ない
などの要素は、押し寄りになる要素です。


逆に
・イーシャンテン
・中盤以降
・打点がない
・自分の持ち点が多い
などの要素が引き寄りになる要素です。
本書ではこれらの(対1件リーチのケース以外にも、上記よりさらに詳細に)要素を洗い出し表にされています。またそれぞれの要素の説明もされています。

強くなるにつれ、色々な場面で押し引きの程度を調整する必要があります。

何度も何度も基準を鍛えてより精度を上げていく必要があります。

本書は押し引きの本質を理解し、自分なりの基準を作り更新するために役に立つでしょう。

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