noteでは上達も含めて麻雀全般のことを書いていこうと思っています。ブログの更新をしなくなるわけではないです。
さて最近コラムや戦術書紹介が続いていましたが今回は久しぶりに麻雀上達の話。ミスについてです。
目次
ミスの種類
麻雀が強くなるにはミスを減らさないといけないと過去に書きました。
その際、福地誠氏が提唱した(と思われる)重いミスから順にA級ミス、B級ミス、C級ミスと分類する考え方を紹介しました。
もちろんA級ミス>B級ミス>C級ミスの順に重いミスであり、特に成績に大きく影響しやすいA級ミスには気をつけなければなりません。
今回は少しミスの基準を変えて、それが「意識的なミスなのか」「無意識的なミスなのか」という点でミスを分類してみます。ここでは前者を「意識的ミス」後者を「無意識的ミス」と呼びます。
意識的ミスとは考えた結果として間違えるミスです。単純にセオリーを知らなかったり、考え方が間違っていたりした故に起きるようなミスのことです。
例えば以下の手牌
東1局 0本場 東家6巡目 ドラ
この手を意識的にダマテンにしたのであれば、それは意識的ミスです。
なぜなら平和赤1の先制両面は確実にリーチをした方が得だからです。
単純にそのセオリーを知らなかったり、知っている上であえてダマテンにしたというミスです。意識的な判断だったという意味で意識的ミスと言えます。
これらのミスを無くすには、正しい知識やセオリーを身に付けることです。上達するためにプレイヤーが熱心に勉強するのはこの意識的なミスを減らすためと言っても過言ではありません。
一方、無意識的ミスとは、
東1局 0本場 東家1巡目 ドラ
この手牌からうっかりドラを確認し忘れてを切ってしまったというようなものです。
少なくとも同じ孤立役牌ならドラのよりもを切るべき手牌です。
あるいは以下の手牌
東1局 0本場 東家6巡目 ドラ
ツモ チーポン
ここでツモったを瞬間的に切ってしまってカンするのを忘れたというようなミスです。
現在5800点の手、カンすれば確定で7700点に打点アップし、カンドラが乗るかリンシャンでツモればマンガンになります。待ちも端にかかった両面なので、ここは明確にカンの一手のはずです。
カンのし忘れは初歩的な無意識的ミスと言えますが、例えば絶対に鳴くべき牌をぼーっとしていて鳴き忘れたりするということもあります。
鳴こうと思っていた役牌対子がいつのまにか場に2枚切られていたという経験、あるのではないでしょうか。
また打牌に関するミスでなくても、南3局だと思っていたらオーラスだったというようなミスもあります。
本来であれば逆転を狙うべき点差だったのに、オーラスだと気づかず軽い手でラス確定のアガリをしてしまったというようなミスは、着順に直結する大きなミスです。
無意識的ミスは誰しもが起こすある意味で仕方のないミスです。
「一打目にドラを切ってしまった!」「カンするのを忘れた!」というのは麻雀をしていればよくある風景ですよね。
ただ、これらも意識的ミスをと同じで立派なミスなのです。
気づいていれば絶対に第一打には切らないはずのドラを切ってしまったというのは大きなミスです。
これがドラだと分かっていて切る行為は明らかに損だと感じるはずです。
意識的ミスは実力不足として反省されやすいですが、無意識的ミスは実力とは別の部分と捉えられ軽視されがちです。
必要以上に後悔しなくてもよいですが、どうすれば減らすことができるのか?という対策を練ることは重要です。
習慣と集中
なぜ無意識的ミスを起こしてしまうのでしょうか。
例えば第一打を切る前にドラの確認を忘れるというのは麻雀の実力というよりも慣れ・習慣の問題でしょう。
毎局最初にまずはドラを確認すると意識付け、それを毎回やれば習慣化されいずれ無意識的にドラを確認するようになります。そうなるとドラの見落としは少なくなります。
同様に局が始まる前には今何場の何局かを確認する癖をつけます。さらに点数状況や供託も確認できるとなお良いです。
一局終了する→次の配牌を開く→点数・局状況、ドラの確認という流れをスムーズに踏めるよう意識してみましょう。
また、例えば自分がポンした時やリーチして暗刻が手にあるときなどは加カンや暗カンの想定をしておくことも重要です。テンパイのときは必ず待ちの確認をすると思いますが、その際同時にカン材がないかを確認する習慣をつけましょう。
鳴きに関してははオンライン麻雀では問題になりにくい(鳴き可能のときは選択ダイアログが出る)ので普段オンライン麻雀をやっている方はリアル麻雀では特に注意が必要になります。
ミスがミスを生む
上述したような習慣化が出来ているはずの人でも集中力が途切れると無意識的ミスが発生するようになります。
長時間打ち続けて疲れてきた、携帯やテレビなど他のことをしながらながら打ちをしているなど集中力が途切れる原因は様々です。
疲れで集中が途切れるのは人間であれば仕方ありませんが、他のことをしながら麻雀を打っているのであればそれらはシャットアウトし麻雀に専念すべきです。
また特に気をつけたいのがミスを引きずって感情的になり集中力を失い、新たなミスをするパターンです。
例えば前局で大きなミスをして手痛い放銃をしてしまい、そのことにショックを受けているうちに次局が始まり、ドラの確認を忘れて切ってしまうというようなパターンです。
意識的であれ無意識的であれ、ミスをしないように心がけることは重要です。
ですが、もしもミスをしてしまった場合は、少なくとも対局中はすぐに忘れることが重要です。ミスをした動揺がより大きなミスを生むというのはよくあることです。
ミスをしたときは仮に反省点があっても「とりあえずは仕方ない!次!」と割り切って次の判断に意識を切り替えることが重要です。
対局に集中するということは、対局に関する思考以外はしないということです。リアルタイムで変化していく手牌や状況に思考を追いつかせるだけでも大変な集中力が必要です。
感傷的になったり反省したりするのは対局が終わってからにするようにして、今考えるべきことに集中する習慣をつけましょう。